なおやんのブログ

大学院生の日記的なやつ。色々ありすぎて整理するときの文字起こし的な用途で使ってます。

横断幕企画をやってみたらものすごい特別なものになった件

始まりは本当にふとしたことからだった。

過去自分が参戦したAAGT、フォーエバーデイズツアーでやっていた横断幕。ライブ間近になると必ず見かけた。過去に個人でやってる人や横断幕部が集合写真を撮ってたり、洋次郎に届けているのをちょろちょろ見てたし、中止になったこんにちは日本でも横断幕を動かそうとしていたのを見ていたから、次のライブでは横断幕書きに行こう!そうなんとなく思っていた。

 

でもそれがライブ発表から一ヶ月経ってもまだ始まってない。

あれってどーやってるんだろう。

「発表まだなのかな」

そしてこんな考えもよぎった。

「あれ、やりたいと思ったら思い切って自分たちでやってもいいのだろうか。」

と考えていたタイミングで、かいせいともとがTwitterでつぶやいてるのを見て、真っ先に連番してたかいせいに声をかけた。そしてもとと3人で発足した。はじまりはじまりである。

ファンに関連する企画としては、初めて自分が主催する立場になった。それがカラオケとかではなく、いきなりライブの横断幕を実施する。正直最初はびくびくしすぎた。横断幕をやると宣言し、デザインは絵を描くのは他2人とも多忙を極めてる人たちなので、絵を描いてデザインというよりかは、パワーポイントでフォントや使用するイラストを決定し、寄せ集めて大阪っぽく、かつRADがツアーに帰ってきたのを連想させるように意識した。様々なツアーの絵を散りばめるようにイメージした。横断幕のサイズについてや、デザインなどは、AAGTでの作成経験者、ゆーまくんから知見を得た。感謝しても仕切れない。この場を借りて御礼したい。ありがとう。

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完成して、デザインを送った数日後『BACK TO THE LIVE HOUSE TOUR』のTHEが抜けていることに気がついた。まぁこれはご愛嬌ということで。

 

大変だったのはここからである。Zepp、特に大阪での横断幕運営で、大問題に直面する。

『公共の自由に使えそうな広いスペースが、最寄駅からZepp Osaka Baysideに向かうまで、ほとんどない』

すごくまずいと思った。それと、変にやはり分業にせず、自分の目で見ることの大切さをすごく学んだ。

中々暇な時を見つけることができず、場所についてグループとはとは別の方が声をかけてくださり、相談していた。すると、近隣の遊歩道のような公園など、公共施設を使うなら市やライブを企画する夢番地およびZeppなどに許可をとる必要性のある可能性が浮上する一方、特に何もいらないという意見も出たため、状況の整理が必要であった。その許可どりの話しが他2人に相談してる間に点々と進んだり、2枚目ができていることを急に知ったり、そのことでTwitter上で議論が巻き起こるなどなど、、、

RADファンは何かと企画に対する議論は盛んだ。何かと経験値がない自分にとってはその議論はとても難しいものに感じた。

 

横断幕のは一枚でいい。

Zepp近辺の管轄はだれなのか。

そもそも許可を取る必要があるのか。

 

ゆっくり進めたい自分にとってはかなりの難題に近いものであり、まとめることも大変であった。

 

そこで急遽2014年ごろから横断幕に少し携わっていた経験者の方が手を差しのべてくださった。正直これはとても自分にとっては非常に支えになった。横断幕の過去の失敗例、成功例、Zeppの土地勘などなど。当日までの場所のパターンを幾つもシミュレーションし、臨機応変に対応できるようにという気持ちで場所を決定した。電話で1時間半超えるほどのミーティングも個別にしたりした。正直、ライブ一週間前は研究より横断幕のことで心が落ち着かなかった気がする。

当日に必要なペンの数、シート、裏にしくダンボール、様々なものを用意する話も少しずつ進めた。さらに、自分としては横断幕の情報をいかに回し、周りからの注目度を少しでも高め、企画としてのインパクトを1ミリでも残そうと考えていた。

主にTwitterでの情報共有を選んだのは正解だった。音楽垢はInstagramなどの画像のみよりかは文字と画像及び動画の並行の方がやりやすいからである。更には知り合いで、一発でわかるような、わかりやすい、手書きの地図を書いてくれた。急に頼んで1時間後には書いてくれたのだ。ちょんの、本当に助かった。僕はそれでもわからない人のために動画を編集し、道順やZepp周りのことを案内した。ライブに行く人の中で、良い思い出や一部になればいい。そう思いながら、Zeppの2日間の横断幕の流れを、初日2日目共にそれぞれの担当と慎重かつ丁寧な話し合いに話し合いを重ねた。

 

それまでのDMでも、代筆お願いします!や、がんばれ!応援しています!など、先陣を切った横断幕の方々、各地方の横断幕を支える方々からのありがたい言葉をいただいた。横断幕は各地でそれぞれ存在するが、RADを思う気持ちはどこかで繋がってる。そう感じた。

 

ライブ前日、満天の空にて、まっさらな横断幕のお披露目会を実施した。満天の空に初めてくる人から、常連まで、みんなでみた。

口を揃えて「テンション上がる!やばい!かっこいい!」って言ってくれたことが何よりも嬉しかった。

自分もついにご対面した時、思ったより大きく、でもしっかりと、明日のライブのメッセージをどっしり受け止められそうな、そんな感じで「明日よろしくな」っておもわず言いたくなるような、素晴らしい出来になっていた。

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あたふたしつつ、嬉しくなって写真を撮りまくった自分の様子をすこし。
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当日どのくらいメッセージが埋まるのだろう。楽しみにしながら、月曜日どうしても出ないと行けないミーティングのパワーポイントをかき、寝床についた。

 

僕以外の担当のメンバーは、ライブ当日の朝9時から横断幕を持ってZeppに向かった。なんとあさから10人以上もの仲間が横断幕の作業をしながら開演を待っている様子が流れてきた。暇すぎてラジオ体操してる人もいた。主にこの朝からずっといる人達が横断幕の勧誘やフォロワーとのやり取り、会話もあり、ものすごく待ち時間を明るいものにしてくれたと思う。

自分が合流したのは13時前。その前に1人のフォロワーさんと電車の中で一緒になった。ワクワクしている心情を語り合いながら、かたやセトリを予想したり、学校を休んできてるなどたわいのない話をしてテンション上げて向かっていったことは本当に覚えている。横断幕書く場所についた時は顔馴染みのメンバーに新しく会う人もいた。みんな「かくかくー!」とよってきたり!「書きにきたよ!」と手を振ったり、こっそりDMで(勇気出ないんですけど、書いてもいいですか?)と尋ねる人もいたり。

ただただ自分は1人でも多くメッセージを書いてほしい。そのことだけを忘れず、書いてもらった。

差し入れまでいただいたりして、本当にありがとうございます。暑い中みんなたくさん書いてくれた。

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途中、場所を変えながらではあったものの、多くのサポートに当日も恵まれ、たくさんの方々とメッセージを共有し、集合写真を2回実施。

特に2回目は物販もあるにも関わらず、非常に多くの方に集まっていただいた。

 

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みたことないほど美しいピンクのツアータオルの数々。笑顔。全員RADを愛する人たちだ。

圧巻である。

盛り上がりはライブ前にして最高潮に達する勢い。

ライブもアツかったが、横断幕もアツかった。

2回の集合写真のカメラマンをお願いしたりょーがくんは感謝しても仕切れない。彼はどこにでもいるし、常にいい写真をとるね。最高な人です。

 

たくさんのファンと喋ったりして、どんどん埋まっていくRADに向けたメッセージはみんなの大好きな気持ちの塊で、それはそれは美しいものになった。

17時。横断幕前に並んでた人の写真撮影で一旦終わり。もとがビニール袋に横断幕を丁寧にしまう。ペンなどの備品はこの日ライブに行かないしゃむ達に預ける。18時の開場で出陣。みんなの思いを届けつつ、ライブに挑んだ。

 

ライブ中、もとが最前に行き、アンコール前に武田に手渡しし、メンバーの手にわたり、記念写真を撮った時の感情はなんとも言えないものになっている。

満身創痍のまま、やりきった、、、と思う気持ちは常に漂う。横断幕やってよかった。わたせた。洋次郎よんでくれたのかな。印象に残って良かった。

備前の大変さを味わったためか、最終的にその感想になったことをどこか心の片隅でホッとしている。

 

2日目はゆーまくんが担当した横断幕を少し覗きに行った。初日と場所は変えつつも、非常に上手くやってそうだった。駅からは近いものの、Zeppからは少し距離のあるあのスロープの上によく集まったと思う。大阪で横断幕にメッセージ書いた人はみんな満足そうに写真を撮っていた飛んだり、羽織ったりして楽しんでいたようだ。シンプルだけども思いの籠ったデザインは流石としか言えない。(横断幕の内容についてはユーマくんのツイートで確認しよう。自分が語るのは違うので。)

後日、直接手渡しして号泣するかきぴーの勇姿をちょんのがみせてくれた。高三にして大役。本当によくやってくれたと思う。この話は一生自慢していいと思うんだ。

 

横断幕を終えてみた感想としてはこう。

次のライブでまたやろう。

そう思う。

自分で良かったかどうかはわからない。

けどあの3人と、サポートしてくれる関西うぃんぱーのみんながいてくれたことが何よりも嬉しかった。ありがとう。

またいつか、RADが大阪のライブに帰ってくるときにはやってみようと思う。その時はみなさん、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、力を貸してください。よろしくです。

 

そして最後に。

かいせい、もと、一緒に作ってくれてありがとう。

たぶんこのメンツだから色んな人を集めれたし、いい横断幕ができた。色んな地方の横断幕があるけど、自分たちが作った横断幕はオンリーワンかつ、ナンバーワンなんだと思う。

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P.S.

横断幕を手渡しし、集合写真にはっきりうつり、一緒に横断幕の的に戻る時になべさんに出会い、洋次郎のインスタにうつる。これ全部もとがやった。

あいつすごい。RADのライブに関しては運を持ちすぎてる。

自分も良い運が回ってくるように日頃の行動を見習おうと思います。

 

 

 

ほいじゃ、このへんで!!

 

 

なおやん

RADWIMPSは最強って再認識した日

RADWIMPSのBACK TO THE LIVE HOUSE TOUR2023のZepp Osaka Bayside公演 6/26

参戦レポート

 


RADWIMPSのライブハウスでの公演は2015年の胎盤ツアー以来8年ぶり。ライブハウス主体のツアーは実に2009年のイルトコロニーツアーまで遡る。

コロナ禍における規制が緩和され、ライブハウスに帰って来たいという本人たちの意向のもと回ったツアー。5都市10公演行われる中、自分は大阪初日に参加した。

直前まで海外でのツアーがあるにもかかわらず、洋次郎がツアー開始の名古屋初日の前日に『一曲を残してセトリを全部変えます』と宣言し、そのあとの『結局全曲セトリを変えました』が衝撃的すぎたのは今でも覚えている。自分史上初めてセトリを見るのを我慢して、しっかり心の準備とワクワクを胸にライブハウスにしっかり挑もうと思った。

整番は1123番。フロアで言うと真ん中らへん予想。それでもラッキーなのに、同じ研究室の友達が整番を1,2であてて、ちょっと羨ましかった。宝くじくらいの確率で当てた整番だから、文句は言えないがwww

だいたい同じ整番あたりに仲間がゴロゴロいたので、喋りながら待つこともできたからそれはそれでよかった。1人で行くライブと違うところは本当にここだろう。入場して、本人確認を秒で済ませ、ドリンクを取り、急いで武田側の入り口に向かうと、最前の端っこが運良く空いていたおかげで、なんとか最前ブロックに入れた。

待つこと30分強。普段は短く感じる30分も体感よりかなり長く、そわそわしながら待つ。

入ってからも周りには知り合いが多く、待ち時間にホークスの試合を見て気を紛らわしてくれるかいせいが本当に心強かった。

そして耳元では初めて聞いたあの掛け声。

『RAD、RAD、RADWIMPS!!!!』

その瞬間会場にいる観客が一斉に真ん中に目掛けて押し寄せてくる。その流れに耐えて落ち着いたと思った束の間、SEが流れ出し、メンバー各々が登場する。

Zepp Osaka Baysideの最前ブロックというものが初めてだから、こんなにも近くていいのかというほどの距離。武田側でみたのだが、入場の時の近さ驚いた。目の前に現れた武田はメガネが飛びそうでもくっきり見え、洋次郎が最後に登場し観客を見渡す。必死にメンバーの名前を叫んだ。

声出して目の前にRADが見える。その事実だけでもう涙しそうになった。

ライブ自体はというと、驚くほどのセットリストに頭を抱えながら、まさにラッドの歴史をたどるような感覚で聞いてた。

そしてそれを凌駕するほどの観客の熱気。

Zepp大阪ベイサイドのフロアは自分は経験したことないようなほぼサウナ状態。

押して押されて。

ステージ端にスタンバイしてた自分はいつのまにか洋次郎と武田の間で、ステージにほど近いところから見上げてた。

終わったら汗が滴り落ちる。

暴れた後の落とし物の数々。

床はツルツル。

みんな満身創痍。

いい笑顔。

ああ、これが本来求めていたライブなんだ。

心から欲していたんだな。

と数日経った今でも泣きそうになっている自分もいる。

洋次郎は前の横浜のライブから4日しか経ってないからか、喉の調子はあまりいいように見えなかったが、それでも観客とのやり取りでどんどんギアを上げていった。

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ここからは曲ごとに。

MCについても。

 

 

 

曲ごとの印象

1:ココロノナカ

 コロナ禍がすぎて一発目のライブ(ツアー)ではこの曲から始めたいということをインタビューで語ってた気がする。この曲から始めることの意義を再確認した。洋次郎はコロナ禍でのライブにおいて、MCの度に常々声を出さないことにもどかしさを持つと言うことを再三語っていた。

だからこそ、この歌を最初に。

しかもあえて最初は洋次郎は歌わず、音声だけを流して、観客に歌わせたのである。RADWIMPSのライブが帰ってきた。

その号令が、この歌だ。

帰ってきたライブ。

よーいはじめ。

 

2:なんちって

ライブが始まって興奮したのも束の間。吐息が聞こえてくる。なんちって。青とメメメをこよなく愛する自分としては、あり得なかった。目の前で洋次郎がなんちってで暴れているのだ。こんなことある?実際、なんちっては青とメメメ以来10年ぶりの演奏だろう。こんなもん興奮しないわけがないやん。ちゃんと歌ったよ。掛け声も完璧よ。自信がある。

初めの歌詞の

『Never ending story you were talking day by day
I thought you were just fooling me but that was all about』

を観客に向かって歌う洋次郎を横目で見て、その姿がとてつもなくカッコ良すぎて死にそうになった。

サビで大声で歌って最後まで突っ走る。

『しぇいしぇーーーい!!

だーーんけーーしぇーーん!!』

本当か?今日夢か?ライブよな?顔をつねって何回も確認したかったが、左右に押されては押し返され、飛びまくっていたおかげで、そんな暇はどこにもない。

 

3:ソクラティックラブ

曲が始まった瞬間のドラムのフレーズでたまげた。待ってくれ。嘘だろ。待ってくれないのに待って欲しかった。状況が追いつかない。楽器隊が入ることによって興奮状態はマックス。ソクラティックラブだ。実にこの曲もハルウララ以降やってない。10年ぶり。掘り出し物すぎる。もちろん生で聞いたこともなく、リズム感が難しいからか、軽音部などでやるRADのコピーバンドですらコアな曲である。それがだ。本人たちが目の前でやってるのだ。信じられるか。この光景が。

この時点でだいぶ押されてて、そこそこキツさはあったけど、そんなことはどうでも良く、ただただ『oh〜!!』の掛け声を忘れず、しっかり飛んだのは確かだ。室長さんのオフ会に行ってて、このライブの掛け声を知っていて本当に良かったと思う。

 

4:ます。

念願。洋次郎と桑の名ギターリフ連発の『ます。』[あい!あい!]の掛け声。「迷わずYou!」何度も練習したけど、聞くことがなかったこの曲。コピバンくらいだ。ほんまに。念願すぎる。念願がこの後何曲も続く。その一部にすぎない。それでもまだ回数をやってる方だから、やっと聞けた感がした。ありがたい。目の前で光り輝く洋次郎とギターを見上げながら拳を上げ続けるのに体力はいる。このライブに全神経を注ぐ。そう誓った瞬間である。

 

5:ハイパーベンチレイション

聞いたことのあるドラムの掛け合いだ。みっきー→えのくんのドラムが3回し。その後一緒に叩き、洋次郎と桑が向かい合う。ギターが鳴り出した瞬間、興奮の嵐。今日はおかしい。おかしすぎる。だって、2017年のツイートで言ってたやん。この曲は難しいって。ヒューマンブルームでやったのに。あんまりやりたくないとか言ってたやん。やってるやんけ。後で気付いたけどロサンゼルスでもアンコールでやっとるやんけ。それはえぐいよ。よく歌えるよあんな英語歌詞。しかもちゃんと言えてるし。RADの最高峰の曲だ。それを目の前で弾く。あり得なさすぎる。

 

6:ゆびきりげんまん

このライブの唯一と言っていい休憩ゾーン。にしては、またまたこれも青とメメメ以来。超絶レア曲だ。シングルカットもされてないし、勿論ライブであまり演奏もされない。正真正銘レア曲。青とメメメからやりすぎちゃう?本当に。小指を立ててリズムを取るあの曲独特の雰囲気。ピンク色基調の照明でそれまでホットだった会場を柔らかい空気に包み込む。ライブで聞いてより一層好きになった。こんなにいい曲だったっけ。そんなこともあるのもライブの醍醐味である。

 

6:ものもらい

このツアーでなんとRADのツアー史上初披露。やばすぎ。アルバムツアーの絶体延命ツアーですらやらなかった曲『ものもらい』をやるのだ。目の前で三人が向かい合って、イントロを演奏して、感嘆の声を上げる。この時点で今日のライブが伝説であることを確信した。

口から音源とはこのことである。この曲の発端は昨年のボクンチオフ会にて、RADの3人だけのセッションパートにて、ものもらいをおねだりした人がいた。そしてネットでちょろちょろコード見ながらおぼろげに弾いたりしていた。本人たちも転調が難しそうだし、難しいなとぼやいていたから、もうやらないだろうと思ってたら、である。

流石にやばいと思った。でもライブで初めての曲どから、どんなふうに反応すればいいかわからない。結果、ずっと泣いてた。ここ数ヶ月で一番聞いてて、一番支えられたのがものもらいだからだ。cメロの『この腕でー』からラスサビまでの歌詞がたまらない。

 

8:かたわれ時(ピアノの曲)

三葉のテーマやデート以外だと初めて聞いたインストだろう。この曲、映画で瀧と三葉が出会うシーンだから、とても好きなんよな。後ろの映像も夕焼けに流れ星。綺麗だな。これこそ休息。息を整え、ゆっくりアクエリアスを飲む。そして、次の曲にさらりと入る。

 

9:そっけない

近年のカラオケ定番曲。ゆっくりな曲であるからか、洋次郎はこの曲をよく間違える。コードがこの日は怪しく、2回記憶を飛ばした。3回目の前に観客が倒れてしまい、少し中断。洋次郎はスポットライトが当たりながら弾いてると、『俺かっこいいなぁ』と思いながら弾くらしい。なんか洋次郎っぽいな。中断後は1番のサビから歌い出し。サービスでみんなで歌うことができた。現代音楽のアンセムを聴いている、そんな気分だった。

 

10:すずめ(十明)

ピアノが終わるのかと思ったら、キーが少し荘厳なものに変わる。そして、1人の美しい、かつまだ若い女性が袖から歩いてきた。そして、第一声目の「る、るーるるるるーる」(伝わるかな?)で会場がミニオンの大人バージョンみたいに「うわぁ(感嘆)』という声にに溢れかえった。

十明さんの登場。生のすずめである。後ろの映像もとマッチした荘厳な曲の仕上がり。手は震えていて緊張気味であったようだが、それを跳ね除けるほど堂々とした歌声だった。

音源も素晴らしいが、生音も素晴らしい。十明さんが天才なのは「灰かぶり」でさらに証明されるのだが、間違いなくこの日の十明さんを聴いて「やばい」ってなった。

 

11:ヒキコモリロリン

武田と桑原のソロ応酬とミッキー、えのくんのドラム2人の楽器バトルがこの曲の前に入る。おしゃかじゃなくてここでやるんや。しかも、曲前や。ってなった。この時点で?が少しあった。でも、桑が白基調(ちょっと黄色っぽいからクリーム色?)のテレキャスターをもった時点で、『ヒキコモリロリンくるんちゃうん?』しか自分の頭の中になかった。あんなにソワソワしながらRADの醍醐味であるセッションを聴いたのは生まれて初めてだ。

そして桑のイントロが聞こえた瞬間自分は本能で『やったーーーー!!!!』と叫んだ。今までで一番大きな声のやったーかもしれない。本当に聞きたかったのだ。ヒキコモリロリンを。生で。

自分は武田側にいた。桑ちゃんがギターソロを弾いた後、洋次郎と武田が向かい合い、

『普通に生きて普通に死ぬそれだけすごいこと普通にするそれだけで俺は特別子宮から出てきた甲斐がある』の部分をやる。

目の前で見れた。洋次郎が手を少し振ってラップ調の歌詞のリズムをとり、武田がスラップをする。

夢心地だ。本当に。映画でも見てるんじゃないか。でもここはゼップだ。あんな経験、2度とない。ずっと感動してた。

ヒキコモリロリンは普通に歌詞もいい。深い。深すぎる。全人類聴いてほしい。まじで。

 

12:俺色スカイ

やっぱりみんな大好き俺色スカイ。この流れの時の盛り上がりは本当に絶頂だ。ぎゃーーーうおーーーという悲鳴に近い歓声。大合唱。俺色スカイなんてもうずっと古いのに、みんな歌えるからうぃんぱーってすごい。古くからの曲を愛せる人はみんな素晴らしいと思う。もちろんこれも聞きたかった曲の一つだ。これを朝焼け聞いて何度泣いたことか。  

 

13:Tamaki

『あなたが嫌いだった』衝撃的な歌詞から始まる。洋次郎久しぶりのギター弾き語りナンバー。しんみりとしたギターナンバーをライブでやってくれるのもライブハウスならではなのかな。新規の曲ではあるものの、なんか昔からあるかのようなそんな雰囲気すら感じる曲調。

映画の楽曲なので、環さん視点の曲なのも理解しつつ、本当にすずめの環さんの視点のスピンオフ映画がかけるんじゃないかくらいの物語性。新海監督が監修した環さんの小説を読むとなお理解が深まる。

 

14:オーダーメイド(ピアノver.)

急にピアノの前に座る洋次郎。今まだ弾いてきたピアノ曲とは別の音階の聴いたことない感じ。徐に弾く。そして一言『きっとぼくは尋ねられたんだろう』から入った時の会場のうわぁ、、、(感嘆、泣)の雰囲気は言葉で言い表せないほどのものだ。なんか、懐かしいも違うし、嬉しいとか単純な言葉では表せない。そんな空気。

自分としては「一生聞けないと思った曲」ベスト10くらいに入ってた。それなのにだ。ピアノでやるのだ。想定外どころの騒ぎじゃない。

そして後ろのスクリーンに注目したら、青とメメメと全く同じ映像が流れてるではないか。棒人間。あてもないところを探すかのような映像。

全てが重なった感動は、涙腺をノックしまくった。もちろんすぐに崩壊したよ。ずっと泣きながら聴いてた。本当、このライブの情緒なんとかしてくれ。

本当に最初から最後まで歌詞に胸打たれてた。多分バックに歌詞が出ていたからだろう。

『少し不機嫌な顔のその人は』で歌詞を間違えたから、ここで、洋次郎の調子悪さがうかがえた。でも、そんなことはきにせず、軌道修正を促すように自然と少しだけ一緒に歌う大阪の人たちはさすがやなと思ったな。楽器が変わるだけでこんなに変わるのかと思った。円盤化モトム。これだけ音源配信とかでもいいから。

 

多分ここでMCが入った。武田と桑がそれぞれ喋ったはず。またここに戻って来れて嬉しいです。そんなことを言ってた。大阪は常に声を出し続けていた。

水を幾度か洋次郎はボトルで配ってた。『暑いからみんなで飲んでね。独り占めしないでね』

SNSをよく徘徊してらっしゃる洋次郎らしいコメントに笑いが起きた。

 

15:億万笑者

洋次郎がこの時、リッケンバッカーを背負っていた。白黒のギター。これは大体ふたりごとトレモロ、イキジビキ、なんでもないやの4択に絞られる。ギターやってるRAD界隈からしたらそう。でも、そのどれでもない。Gコードからはじまってだんだん転調してもわからない。

『ありったけの思いを1音1音あなたに届けます』そんなことを言ってた記憶がある。ここは誰か教えてほしい。でもその後の第一声で、大阪は狂喜乱舞になった。

『明日の希望を持ったのものだけに絶望があるんだ』

億万笑者。

リッケンバッカーで弾くなんて誰が思った?

そんな予想はずれなこと誰がやると思った?

必死になった。自分を絶望から救ってくれた曲の一つだ。本当のバイブル。必死になった。あの神々しい洋次郎がリッケンを持って歌う真下で必死に拳を上げ続けた。

 

16:有心論

洋次郎は『この曲をいつかみんなで一緒に歌いたいと思ってた』と演奏前に語る。

洋次郎にスポットライトが当たり、青いサイケのテレキャスター洋次郎だけになる。

そして、イントロをみんなで歌う。

俺が一番大好きな曲。有心論。泣きながらずっと歌ってた。途中から歌えなくなった。この曲には幾度となく勇気づけられ、生きてきたからである。自分が苦しい時でも、頑張ろうってなる時も、必ず聞いてきた曲。RADの曲で一つだけ好きなのを選ぶなら僕は『有心論』と答える。

 

17:会心の一撃

念願。これこそコピーバンドでやるRADの曲の代表。それが目の前で本人が弾いている。変な感覚。本家のはずなのにコピバンをみているのか。いやでも本人だ。そんな感じ。ここらへんはもう意識が半分飛びそうだった。それでもちゃんと「みらい!」でジャンプしたした、一生懸命リズムに乗った。ここは正直覚えてない。とにかく暑すぎた。水がなくなってピンチになったのもこの時である。本当に耐えれてよかったとつくづく思う。

 

 

アンコール前のもしも。ライトは多分なかった。

みんなで歌った。

自分はもうこの時点でかなり声を使ってたから、休憩しながらゆっくりゆっくり歌った。洋次郎喉大丈夫かな?でもアンコールやってほしいなぁ!そんな気持ちでいた。

袖からでてきて、記念撮影しましょうってなって、としきくんが「横断幕あるよ!」と叫び、もとが武田に手渡しした。あの瞬間、何かを成し遂げた感覚と、想いが伝わるといいなの願いの両方が混じってた。

 

 

アンコール

EN1:いいんですか? (武田 ver.)

 

この日、MCは2回あった。洋次郎単体だけ喋るのを含めると、3回かなぁ。名古屋初日はMC本当になかったみたいだから、2回も喋ってくれて嬉しかった。それだけガヤがうるさいんやけどなw

 

大阪のライブについてのMCはアンコールはこうだった。

洋 “大阪は帰ってきたって感じがする。また大阪でライブやりたいと思ってます。

次は武田が不倫しない間に帰ってきます🤣”

まさかの桑いじり。

ギター持ちながらずっこけかけてたなwww

あれはあれで洋次郎なりの桑への愛情表現なのかね。

武田は『大阪って本当に元気だな、、、俺のパンツの色なんか聞くんじゃないよ!』と爆笑を掻っ攫ってた。武田はこの日、MCは噛まずにいった。逆に桑が甘噛みして、自分のほっぺをたたいてた。そんな珍しい日もあります。

 

そして始まった手拍子。あの曲だ、、、

と思いきや、謎に観客からいいんですか?の手拍子パートで『たっけーだ!たっけーだ!』コールが発生。普通に謎かつおもろかった。でもこの日の武田はより一層輝いていた。だからだと思う。ファンサもすごい。その後で事件が起きた。

『いいんですかいいんですかこんなに人を好きになっていいんですか』

『いいんですかいいんですかこんなに『武田』信じてもいいんですか?』

洋次郎が歌詞変えをしたのである。

これにより、この日のいいんですかを

『いいんですか?(武田ver.)』

として語り継ぐことが決定した。

より近い距離でいいんですか?を見ることはとても嬉しい。あの洋次郎が『あなたといる意味を探したら』のところのツイストもマイクを観客に傾けるところもはっきり見えたし、『愛してるよ!』も今までのライブより10倍はっきり聞こえた。

俺も愛してます。洋次郎。

 

DADA

洋「多少明日声が出なくなろうが足腰立たなくなろうが 今日くらいはいいんじゃねえか!?!?」
皆「うおおおおおおお!!!」

洋「それじゃあ最後に大阪のDADAっ子っぷりみしてみろや」

一年半ぶりにきけた。大阪なら四年ぶり?かな?最後の最後、振り絞るまで飛んで跳ねて大騒ぎ。

途中、スタッフさんがステージから観客を撮ろうとして、洋次郎が歌うのにこっち来て、スタッフさんが譲ってて、中々撮れないのを察した洋次郎がスタッフさんと肩組んで歌ってたのは、伝説だろう。みんなあれはどう映ったのだろうか。

とにかく暴れ散らかした。今までにないくらい。腕もげてもいいし、足がぶっ壊れてもいいし、喉が壊れてもいいくらい。実際はギューギューすぎて飛ぶのもやっとやった。みんなで飛ぶから、上にある冷たい冷房の空気も一瞬でモヤになった。そんなことはもちろん経験したことがない。熱気が段違いだった。

 

終わった後の満身創痍で写真を撮り、フロアで向き合った時のみんなの笑顔は忘れられない。本当によくやった。よく聞けた。生きて帰れた。最高だった。

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Zeppをでて、荷物を取った後、すぐそこに出迎えてくれたしゃむ、はやと、りんくんの前でしゃがみ込んでしまった。

本当につかれた。

やりきった。

満身創痍。

ライブが終わった後はぼーっとして、ただ疲れ切って、そのまま寝て、次の日に大学に行けるかどうかだけ考えていた。

 

 

後日談

 

日が経つにつれて、あの空間に戻りたいと強く願った。やはりライブは行きたい時に行ける時に行くべきだ。本能的に行きたいバンドは、自分の中でようやく答えを見つけれた。RADだ。

自分の中でRADWIMPSがどれだけ大事なバンドなのか。再確認できたライブだった。

本当に。本当によかった。

 

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横断幕についてはここでは語らず、別で書きます。

 

 

ほいじゃ!このへんで!!

 

2023年7月7日

 

なおやん。

 

 

 

Dancing Room3〜Wurts/Chilli Beans.

初めて対バンライブに行った。実験が3時で終わったのと、就活も特に何もなかったものだから、チケットのあまりのツイートを探して、見に行こうと思った。

声出し解禁ライブはこのライブからである。

wurtsは完全初見だ。音楽も数曲しかしらない状態でいったライブだ。何年ぶりだろう。それでも楽しかった。DJ付のバンドというのがかなり幅が広がるものだと再確認した。ドラムとベースのリズム隊に生音でさらに上からリズムが加わることでより立体的な音楽が生まれている。そこにWurts本人の独特な声。甘ったるいわけじゃないけど、のびる、けだるそうだけどロックな。そんな声がよく似合うようによく作られている。リトルダンサーやわかってないよなんかは、インスタグラムのリールなどのショートムービーでよく使用されているし、そのキャッチーナフレーズを大合唱できるのはたのしかった。

はじめて「新曲やります」の現場を目撃した。とても驚いた。おもわずMotoの名前を言ってしまったのは反省。Motoを迎えての「タイムラグ」面白かったのはMotoの歌い方。若干Wurtsのトーン、歌い方に寄せているようにも思えた。

 

チリビのライブは相変わらずだ。今回はじめてSEからSee C Loveスタートのパターンを体感した。クールだ。カッコいい。相変わらず「大人になりそこなって~」からが泣けてくる。そこからneck,blueberryとゴリゴリロックが続く。ここまでセトリが変わるトライブの雰囲気が変わるのか。Hi,TourのBIGCATの時とは雰囲気がえらい違い用だった。

格別だったのはduri-dadeだ。間奏のドラムパートだ。あの暴れようはカッコいい。リリィとマイカが両端でクラッシュシンバル(マイカは多分ちいさめのスプラッシュ)で遊び始めた。構造が完全にRADのDADAなのだ。震えた。Motoは頑張ってバスドラをたたき、バチをぶんぶん振り回していた。(一部のファンの見解だと頑張りすぎていたらしいwww)また一つ、ライブ映えする曲を持ってきてくれたなと。boboさんとのツインドラムは3/16のVaundyとの対バンで初披露だったそうだ。今後はそっちも見れたら最高だ。I don't need you loveの大合唱も素晴らしかった。

イカのDancingRoomの横断幕コンセプトもしっかり話してくださったのもありがたかったし、大阪のライブはみんな楽しんでるのか確認しながら一曲一曲たのしんでいるようにも見えた。

 

さぁここで声出しライブの見解を少し。コロナ前そんなにライブ経験したんかお前っていうほどずうずうしく語れませんが。あのライブで感じたことを少し。

ライブの声出し、おもったよりメンバーの名前を言いすぎてしまった。RADの癖が抜けなかった。いい演奏した人や、オーラがある人、愛がやまない場合、人名を言ってしまう。そのノリはあまりなかった。というか自分がやりすぎたのか。言い過ぎたらすいません。

対バンというのもあるのだが、体感で、あんまりはしゃぐ人がいなかったのか。

チリビの音楽、ワンマンで初めての時からそうなのだが、ライブの生音の轟音さが尋常じゃない。ネオガレージさは十二分に発揮されてきた。もっとライブハウスならではのもみくちゃ感というか、全身からすべてを解放されて全力で楽しむというか。

今日はまいぴの呼びかけもフォーー!位。手をふる、挙げる、飛ぶの所作。やはりコロナの3年のブランクは大きいなと改めて感じてしまった。

自分の斜め後ろには楽しそうにさびも全部うたうカラオケ兄弟。唯一のホット状態。

もっとみんな各々歌ったりしてるもんだと思ってた。

あとはアンコールの撮影。自分はやっぱりなれなかった。あえて撮影をしなかった。レモネードのステップも、みんな動画撮りたいからだろうけど、ほとんどなし。

チリビはここから月一でフェスに出て、夏からのZeppワンマンまでどこまでパワーアップするのか未知数である。新曲発表、セトリをどうするのか。どう組んで、どう演出するのか。とても楽しみである。

ライブレポ BUMP OF CHICKEN "SilverJubile Tour"大阪公演 11/14@Zepp Osaka Bayside

たまに、当たれば大儲け的なことやったり、あんまり期待してなかったラッキーなことが起きた時、嬉しいよりびっくりとかが勝ってしまって呆然となるよね。どうも。なおやんです。

 

 

そうだな、あれは8月末。ノリで申し込んだBUMP OF CHICKEN。メールで見た当選の文字。焦ったわ。慌ててインターンの行き道のセブンイレブンで入金をした。

 

BUMP OF CHICKENのライブはもちろん行きたかった。想定してたのは京セラドームのスタンドのはじの方とか、アリーナのスタンドとか。とにかくその場にいれば十分だった。

 

それがである。初手でZepp大阪である。3年ぶりのZepp大阪がBUMP OF CHICKENになるとは想像してなかった。大学での用事が終わってから、電車に乗り込んで、会場に着くまでのワクワクは変わらない。不思議な気持ちである。授業も聞くに聞けない。落ち着かない。フワフワしながら、何度もトイレに行って、フィックスモブも右腕につけた。整理番号順に入っていくと、フロアの真ん中から少し前のギターより。いい位置。近い。近すぎる。

 

まずは音出しに圧倒された。升秀夫さんのドラム3点ってあんなに大きな音出るの?今までのドラムのチェック史上1番迫力があった。ギターでレスポールスペシャル、水色のベース、レスポールスタンダード、見える楽器があ!誰誰のだ!みたいな感じで興奮がさめなかった。好きなアーティストの初ライブは何かと興奮する。

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そんなZepp大阪での初日公演のライブレポート

ここからは曲順で。長いですが、ぜひお付き合いを

 

 

1.アカシア

この曲にどれだけ救われたかわからない。朝、通学するのは億劫だ。調子がいい日もあれば悪い日もある。ミーティングをバックれたくなる日もあれば、助教と眼を合わせたくない日もある。そんな暗い日々でもこの曲は支えてくれた。朝のテーマソング。イントロから震えが止まらなかった。案の定涙腺が崩壊しかけた。サビでアウト。あの明るさに隠れた、自分に寄り添ってくれているような。でもみんなにも歌ってるような。そんな不思議なバンド、BUMP OF CHICKEN。ただ、驚くのはまだ早かったようだ。

 

2.グロリアスレボリューション

まさかまさかの選曲。相場Hello,world!だろうと思ったらまさかのリビングデッドから。拳を突き上げるのにぴったりなロックサウンド。初期の特徴でもある。コロナになった後の藤くんの声はちょっぴり喉を気にしてるような、甲高さがあって、2008年ごろのライブの声のような、ちょっと昔風に聞こえたりもした。多分気のせいだろうけど。

 

3.天体観測

本物だ本物だ!!!これが本物か!!!!小さい頃から散々聞いてきた天体観測。今や日本の国民的ロックと言ってもいいこの曲。歳を追うごとにただいい曲ではなく、BUMP OF CHICKENの名曲としてささる。あまりにも本物という実感、BUMP OF CHICKENのライブに来たという実感が湧きすぎて、自然と涙が。

その後のMC

三年ぶりの大阪というところをすごく強調してくれた。ありがたい。そんな日に会えて光栄。あと、コロナ治っててホッとした。

ライブはあっという間にすぎちゃう。それでも1曲1曲君たちの心に届くように送ります最後までよろしく!

MCのこんばんはBUMP OF CHICKENです。がたまらなく好き。

 

4.なないろ

この曲も1番朝にぴったり。アカシア→なないろは阪神JFK(ジェフ、藤川、久保田)くらい黄金ラインだし、安心感がある。高揚感をもたらしてくれるし、朝からお疲れがんばれと言ってくれる気がする。六甲の山を登って登校しながら、空を見上げて、『おはよう僕は昨日からやってきたよ』と呟きながら行く毎日。そんな日々をささえてくれてありがとうと思いながら聴いていた。サビでのフィックスモブが7色に光る瞬間、藤くんの声も美しすぎて、アートというより、もう天国のような、素晴らしい空間すぎて、泣けてきた。何回泣くねん序盤で。でもそれくらいBUMP OF CHICKENにはこの一年救われてきたから。

 

5.宝石になった日

もちろんライブで聴くのははじめまして。サブスクでもあんまりすすんで聞かないが、知っているからこそ、ワクワクした。レーザー演出が綺麗かつ神。butterflyの演出そのもの。ここから藤くんの声のギアが一段階上がったような気がした。

 

6.Small World

 silver jubileeの youtubeのライブで聞いた時に思った。美しすぎやしないかと。ライブではチャマがアコギを弾き、四人が向かい合いながら音を奏でる。この構図が本当にいい。small worldは世界の隅っこにいる自分にも語りかけてくれるようなそんな気がした。ライブ後に聴いて、ハマった一曲。静かな夜道、一人で聞かながら色々思いに耽っている。

 

7.please forgive

初めて聴いた。アルバムで1番かけていなかったのがRayだから、最初なんの曲かわからなかったのが正直な感想。でも、最初のシンセだけでわかった。いい曲だ。間違いない。あとで歌詞を見て、しっかり意味を確認しよう。ライブではこのような発見があるのもいいことである。(あとで聞き直した。歌詞を切り取るのは難しい。物語のような美しさだ。)

 

この後のMCが面白かったなそういえば。

藤原基央がちょっとごめんと鼻をかみに袖に履けた。寂しいから音楽をつけようとヒロくんが提案。他の三人がするするっと音楽を本当につけだしたのだ。突然のことに会場笑いに包まれる。自分は初めてBUMPのセッションなるものを目撃した。鼻をかむテーマ。三人で何かを演奏するのを見るのは他のファンからしてもレアらしい。いいものを見れた。いつかどっかの隠しトラックとかない入れて欲しい(贅沢言うな)

 

8.クロノスタシス

緑と青基調のレーザー。これもまた美しい。配信でも聴いたけど、生で聴くとより一層良さが引き立つ。ただ、この曲は合わせるのは難しそうだなとも思った。ヒデちゃんの電子音を出すパッドを叩くリズムとギター、声全てを合わせるのに目を見ながら合わせてるような気がした。

 

昨日食べたものの話(こんな話をするのはなんか普通のバンドなんだなーって我に帰る)

ヒロ、あまり覚えておらずそしてカミカミ。今年の甘噛み大賞をあげたいくらいだ。

マダラの白子(雲子)、秋刀魚の炊き込みご飯(土鍋)白い饅頭に餡掛けのやつ(中に角煮)を食べました。とのこと。

チャマ「馬鈴薯の中に角煮が入ってるやつ食べた」

ヒデ「角煮が美味かった」

ヒロ「和食!和食をね!食べたの!」

藤くん「うん、お刺身とか言ってる時点でみんなわかってると思う」

前はたこ焼きとか色々な店のを食べたりするの好きだったけど、しっぽりしたの食べたくなる歳になった。お刺身とかね。ここら辺で40代感を感じてしまう。その後、ヒデちゃんがトマト最初に出てきたけどもはや空気(藤くんはトマトが好き)という話を付け加えたのがちょっと面白かった。

 

9.ハルジオン

ここでくるか。ハルジオン。結構珍しい選曲なのかなと思った。ロックなBUMPもかっこいい。フラッシュ?多かった気がする。正直あっという間すぎてあんまり覚えてない、、、でも拳を上げ続けた。藤くんの顔をみたり、ヒロの顔を見たりした。ちょうど背が高い人がいるゾーンで必死になって見ようとした。ハルジオンは僕がハマるきっかけになったsilver jubileeの YouTubeライブより前に聴き始めていた曲だ。ロックな曲が好きなのはビートルズからの由来なのかもしれない。ラスサビからアウトロに向かうところが好き。

 

10.souvenir

升秀夫、まさかのドラムミス。SOUVENIRがイントロ開始数秒で止まってしまったのだ。

会場、ざわつく。メンバー大爆笑。

藤 くん『一旦やめとくか笑』

チャマ『この後のどっかのタイミングでやるか笑』

ヒデちゃん『やろやろ!笑  やろ!笑』

藤 くん『ひでちゃんがやろって笑 じゃあやるか!笑』

 

こんな調子である。お茶目なもんだ。と同時に、BUMP OF CHICKENでもミスはするんだなぁと。軽音部でミスったら冷たい視線で見られるけど、BUMPはミスってもみんな暖かいし、優しさに溢れてる気がする。BUMP OF CHICKENだからっていうのもあるかもしれないけどね。でもそれ以上にこんな普通のMCや、ライブを進めて行く感じが『変わっていない』ところなんだろうなと思った。


手拍子煽る藤くん。まじでノリノリ。やってくれてありがとう。のりやすい。SOUVENIRの最初の照明がジャケットと同じ黄色、赤、オレンジであわさってた。すごくよかった。

あと最後の方の「とびっきりのリボンかけて」の歌詞で藤くんがジェスチャーで大きいリボン書いてた


11.話がしたいよ

ライブ聞いてからよく聞くようになった曲ナンバーワン。こんなにしんみりするいい曲なんだっけ。

あと3曲です!ええー。早い。早すぎる。周年記念ライブは短い。だからこそ。一曲一曲大事に聴く。それは今後のライブも同じだ。

 

12.カルマ

軽音楽部のBUMPのコピーといえばこの曲。生で聞けるとやっぱり音圧が違いすぎる。『ここにいるよー』からラスサビに向かうところ。本当にたまらんのよなぁ。カルマちゃんと弾けるようになりたいー。そして最後。藤くんが思いっきり叫ぶ『いえーーーえい!』聞こえた!肉声!本当に素敵

 

13.Aurora

綺麗だわ。ライブ映えするなぁ。YouTubeで聴くのとちがう。レーザーの演出ももちろんなんだけどさ。Auroraもよく聴くようになった。手拍子できたのが嬉しかった。イントロ、藤くんとヒロが向き合うの好きなんだよなぁ。基本的にリードとぎたぼが向き合う図、好きなんす。Auroraの『もうきっと多分大丈夫』で救われたBUMPファンは少なくないはず。

 

14.ray

またまた軽音部が憧れるBUMP OF CHICKENの代表作。天体観測と紅白で聴いたこの曲だけは知っていた。またしても本物の迫力を感じた。みんなで手を振る。ある人は大きく、ライブ終盤で腕が疲れて人、控えめな人たちは小さくと、それぞれの手を振ってる景色が素晴らしかった。

チャマがわざわざはんたいがわまではしってきて、⭕️✖️△どれかなんてを、やってくれたのはびっくりした。ちゃまの顔が大きく見えて、笑顔が素敵だった。

 

 

アンコール前、観客の人たちにメンバーがタオルなどを手渡しであげたり、ヒデちゃんをいじったりしながら全部の観客が見えるように回って行ったのが印象的。丁寧だ。どこまでも。一人一人を大事にする。アンコールありがとう。いえいえ、こちらこそ、やってくれてありがとう。そんな気持ちでいたら、ギブソンのアコギに持ち替えた。そして、アルペジオを弾き始めた。冬にぴったりの曲の到来だ。

 

アンコール
1.スノースマイル

もはや冬の季語。冬の歌は間違いなくこのスノースマイルだ。ライブアレンジと言っていいのかわからないが、最後の最後藤くんの半分肉声のなななーなななー(ラスサビ)

そしてまさかの歌詞忘れをしたというのだ。これはこれでスペシャル。だから妙に藤くんが一人で歌うところが長かった。けど、ずっと聴いていられた。不思議だけど、これが音楽のちからだろうな。

 

2.ダイヤモンド

この曲はこの一年でどんだけ聞いたかわからない。BUMP OF CHICKENの曲は今年一年でかなり聴いた気がするが、1番好きな曲はなんですかと言われたら、おそらくダイヤモンドを選ぶだろう。

環境の変化、家族との葛藤、愛犬の死、慣れない人との対話、辛いことが小さいことから大きいことまでたくさん降りかかってきた。その度に自分の不出来さを憎み、辛くなった。その時に教えてくれた。『何回転んだっていいさ。擦りむいた傷をちゃんと見るんだ。』

20年前に書いた歌詞とは思えない。自分の教科書のような曲だ。本当に何度救われたかわからない。まさかその曲を最後に持ってこられるとは。

最初のDオンGのコードが始まった瞬間『はっ!』となってからもう、、、ずっと泣きっぱなし。ラストのところ。歌詞変えがあった。

『何回転んだっていいよ、何回転んだって良いぜ』

もうここでだめだ。しゃがみそうになった。

会場のみんなに向けて歌ってくれているんだろうけど、まさに自分に向けて背中を押してくれるようなそんな歌詞変え。ありがとうと叫びたい。

 

 


最後の藤くんの話

『音楽を守ってくれてどうもありがとう

3年ぶりの大阪。

こんなに期間が空くと思ってなかった

次ライブできるのはまた3年後なのかもしれない5年後10年後かもしれない

君たちはその時それぞれの人生を歩んでいる

新しい曲作ったりしてます。作りかけの曲もない訳では無いです(これ。かなり重要のようで、2回口にした)またあなたの人生に5分でも4分でも時間をください。そうしたらまた僕たちはこのステージに立てる』

拍手を長くしてくれた人にありがとうと言ったり、頷いたり。みんなに伝えたいことがたくさんあったんだろう。しっかり受け止めました。

 

最後の最後は自虐ネタで。
「あの…風邪とか、風邪とか引かないようにね!?ほんと、風邪は引かないようにね…」

「どの口が言ってんだって感じだろうけどこの口が言うんだよ!!笑」

「あったかくして、家帰って風呂入って寝てください。じゃあね、バイバイ、おやすみ」

 

ラッキーだったなぁ。自分がまさか、あんなに近くにBUMP OF CHICKENを見れるなんて。あっという間だったけど、間違いなく宝物だった。大事に生きていこうと思う。

あれからずーーーっとBUMP OF CHICKENを聴きながら過ごしてる。来年三月、就活解禁日の3/1のライブに行く。自分の分岐点に音楽がある。ライブがある。大事に生きていこうと思う。声出し。できるといいなぁ。

 

 

P.S.

ライブ前に会ってくれたBUMP OF CHICKENのファンの皆様、友達、ありがとう!一人でライブを見にきたけど、あなたたちのおかげで一人じゃない気がしたよ!

また会おうね!

 

 

ほいじゃ!このへんで!

 

2022/12/13

なおやん

 

 

 

CDTVライブライブにRADが出たのをみた

高校時代、携帯電話も、自分のパソコンも持っていなかった自分にとって唯一の娯楽は、深夜時間にやっているスポーツとバラエティ番組である。家族に邪魔されることなく、自分だけの好きなことに使える時間がたまらなく好きだった。その時に見ていたカウントダウンTVは当時の音楽の流行を察知するのには最適だった。ここでテイラースウィフトも、ブルーノマーズもbacknumberもワンダイレクションも全部覚えた。

 

ゴールデンタイムになってからあまり見なくなったカウントダウンTVのライブにRADがでる。TBS系に出ることはあんまりなかった気がする。しかも映画のプロモーションのために2曲だけとかではない。6曲もやるとのことを当日朝に情報が入った。どのようなセトリになるのか。オールタイアップなのか。はたまた連日盛り上がりを見せるワールドカップから、サッカーに関連した曲たちなのか。はたまたそれ以外なのか。

 

ご飯を食べ始めてテレビをつけた瞬間、始まった。

まず流れたのは『人間ごっこ』。テレビドラマの主題歌になった曲だが、聴いた時は正直そんなにハマらなかった。RADの最新曲を聴く時はたまにこれがある。さらにはコンテンポラリーダンスをメインにしたMVをみたからか、なんかRADのようでRADの曲じゃないような、そんな感覚すらあった。

ただ、不思議だ。洋次郎がマイクを持ち、桑原と武田が両脇にいて、サポートドラマー二人がいるだけで、ちゃんとRADの音楽に聞こえたのである。いい曲だと。そしてライブだということに気づいた。

その後、聞き覚えのある四つ打ちドラマが聞こえる。勘のいいRADをよく聴く人たちは、『なんちって』が流れるのか?と思っただろう。ただ、少し長くなって、だんだんギターが入り、数秒経ってから気づいた。前前前世のラスサビ前のフレーズではないか。この入り方は初めてでは?そして2021年のフジロック以来の『前前前世 movie.ver』。手拍子を早くみんなでやりたいですな。大声出しながら。前前前世は前半で盛り上がる枠に入りつつあるね。今後のライブでもやってほしい。

そして盛り上がりを見せたものの、洋次郎はどこかしゃべりは慎重で静かに話していた。そして物腰低そうだった。あんなに名が売れているバンドなのに、第一声が『初めましてこんばんはRADWIMPSです』である。しっかりとライブだ。自分たちが積み重ねたものを初めてこの番組を見たひとにもわかるようにする、そんなライブになるのだろうかと薄々感じていた。

ただ、そのMCが続くと途中「駄々っ子」というワードが聞こえた。ん?今なんて?そして2回目の「駄々っ子」というワードが聞こえた後、エノマサフミが、スネアをたたき散らかした。まさかの『DADA』である。

DADAが出たのは2011年1月なのだが(もう11年前なの?そこにまず驚く)、地上波に出るなど当時は考えられなかった。古参ファンに聞くと、そのような解答が返ってくる。

11年後、ライブの場で、『僕たちがRADWIMPSです』ということを示すかのように必死に暴れる彼らが素晴らしいかった。そして、ファンがライブで一緒に歌うところを必ず歌わないようにしていた洋次郎。2回目のサビで「もんもんもんもんもんもんとさせないでいぇいぇいぇいぇいぇいぇ」を伸ばさず、『いぇい』を連呼し続けるアレンジにはたまげた。さらに新しくするかいなと。あと、くわが飛び跳ね続けているのがRAD戻ってきた感がある。

CMを挟んでから、MC。つい最近知ってくれた人、ずっとずっと前から知ってくれた人どっちも嬉しいというコメント。RADらしい。そして一曲、デビューしたてのころの曲。リッケンバッカーに3カポ。

ふたりごとが始まった。

事件だ。大事件である。16年前にでた、ライブでもあまりやらなくなったけど、しかしRADファンにとっては最も大事な曲の一つと言っても過言ではない、そんなふたりごとを地上波でやってしまうのか。もう息継ぎからの『今からお前に何話そうかな』からうおおおおお、まじかぁーーーってなった。このタイミングでやるのか。

もちろん歌った。ちいさく、それでも大事に『いぇーは、おー、いぇーは、、、(略)』たまらない。

あと、アレンジ神まじで。アウトロ。ストリングス大量はずるい。

すずめに繋げるために構成したと考えると、さすがラッド。本当にすごい。リハーサルを入念にしたのかな。もう完璧すぎた。

すずめとカナタハルカ、これはいつ聞いてもいい。十明さんの透き通る声は、どこでピースを当てはめれたのだろうか。どうやって見つけれたのか。ハマった時の感想を洋次郎に聞きたいものです。はやくテレビ越しではなく、生で聴きたい。ライブツアーやってくれーー!

 

ってなわけで、よりライブに行きたくなった私でした。

 

 

今回はこの辺で。

 

なおやん

リアルタイムで『君の名は』を見れなかった男が6年越しに映画館で見に行った感想

11月11日、映画『すずめの戸締り』が全国各地の映画館で上映される。そのプロモーションの一環だからか、全国40ヵ所のIMAXの映画館において、特別に新海誠監督の作品『秒速5センチメートル』『君の名は。』『天気の子』の3作品が映画館で公開された。

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自分は、このうち『君の名は。』を鑑賞することに決めた。6年前の公開時は高校2年生(偶然にも瀧と同じ年齢という、、、)で、趣味嗜好にあまり時間を使えない家庭に育ったものだから、みんなハマってるのに、自分は見逃すとなんとも不遇な思いをしてしまった。

それがこうして、6年時を経てしっかりと見れるのは本当に嬉しい。単純にここしかないと思い、朝地元の映画館に行った。席的には後ろから2番目、大迫力の画面を前に少し緊張気味に座った。

そもそも、映画のサントラの曲を数曲知った後に映画を見るのは稀なので、どのタイミングであの曲が来るのだろうというワクワク感も多少あった。

てかIMAX音量バグやろ。映画館の広告のアクション系で一人ビクッとすんの何気に恥ずいねんなぁ、、、(ただのビビりで草)

 

 

ここからは、印象に残ったシーンを列挙していく。

夢灯籠

ここ、ちゃんとしたオープニングなのね。映画でオープニングしっかり作ってるの珍しくない?基本ストーリーと繋がってるオープニングだし、曲も少ないイメージ。俺が見てる映画だけがそうなのか?知らんけど。でもわざわざ監督つけてるくらいだし、迫力。あれがそのまま切り取られてMVって言われてもバレない。てか、アウトロは打ちきりで物語に入っていくのはいかにも新海誠作品って感じがする。

 

•入れ替わり三葉起床〜

初手で入れ替わってるのか。ちょっと驚いた。でもそれ以外確かに物語の入り方思いつかない。これがベストだったんだろう。やっぱり男子って女子に入れ替わったら胸触りたがるのは共通事項なんやろか。(知らんけど)

四葉の訛り具合、結構いい。地方だなぁって感じする。『はよきない!』であぁ、映画始まったなぁってなった。そこから別日に入れ替わって、登校して、テッシーとさやとのシーン。ほんで糸守高校。糸守高校のピアノとストリングスの明るさ、かなり好きです。

 

•瀧入れ替わりシーン〜

ここで瀧もくるんだぁ。三葉が中に入っての入れ替わり。訛りでわかった。とても丁寧なストーリーの踏み方だと思った。東京に憧れる。高校へ行くシーン。父子家庭のぎこちなさも少し感じる。友達の二人(田中がものすごくいいやつに見えた。

 

•もしかして、私たち、入れ替わってる!?

でた!名ゼリフ!聞きたかったやつ!入れ替わりに気づくまでの流れと、リアクション。奥寺さんとバイト関係がおもろかったのもあるけど、結局このシーンが1番ハイライト。この時の前前前世の流れ方が大優勝すぎる!思わず映画館でバンザイした。てか、前前前世ってmovie.verってあるけど、あれoriginal.verも入ってるよな?正確にはmovie.verってプロモーション用ってこと?よくわからん。『私たち、越えれるかな』のフレーズも好き。

 

•その後の、奥寺さんとのデート、あとは御神体に行くシーン

デートのシーンで『デート』が流れた時、あーこれだ!という感動。あと、デートぎこちなさすぎ。そりゃそう。だってあれは三葉とデートしてたんだもんって奥寺さんに教えてあげたい。

『三葉、あんた、夢見とるな?』のところ、おばあちゃん凄すぎてぞくっとした。あれはおばあちゃんも経験したことがないと言えない。それを後から知った時の伏線回収。これはすごい。

あと、その後お互いが泣いてるシーン。ここから一回ぷっつり切れる悲しみからの自然な涙、なんだろう、こっちも泣きそうになる。

関係ないけど、本格的な神秘的な描写は新海さんやっぱりアニメではすごいなってなってる。風景画綺麗すぎる。

 

•糸守に向かうまで

『記憶を呼び起こす瀧』の場面、記憶呼び起こしすぎやろ問題。あんな絵を記憶で書けないやろ普通。その才能欲しい。そりゃあ高山ラーメンのおじさんもあの絵を褒めるよ。

ほんでここで三葉と瀧が三年の誤差があることを自分も初めて知る。そうか、パラレルワールドか。時差あるのかと。よく交わったもんだと、考えてしまう。奥寺さんとの話よりも三葉に必死になる瀧、がんばれって見つけてってここからなる。

話変わるけど、ホテルでタバコ吸ってる奥寺さんが瀧語る時、大人を感じた。良き女性感。

 

御神体に向かってから三葉との再会

御神体に行くまでのおっさんの『あんたの書いた糸守、ありゃ見事だった』深い。なんか深い。

御神体に行って、口噛み酒を飲んだ時に滑って、三葉に戻るまでの描写、受精卵から書くところ、その色味、シザースタンドのジャケットのように儚さがあった。

入れ替わってからの作戦シーン。高校生の作戦。僕らの七日間戦争とか、放課後の延長戦じゃないけど、独特の青春感がいい。

てか三葉の親父さん、誰かに入れ替わってるのを気づいたのね。三葉のお母さんもなってたのかな。おばあちゃんも経験あるくらいやし。じゃないと察せないし。てかここから瀧、いろんな人に入れ替わってるのカミングアウトもどきするやん。吹っ切れたんやな。それくらい三葉を、糸守を助けるのに必死なのは思わず息を凝らしてしまうくらい伝わった。

 

•三葉東京へ→かたわれ時

ずっと気になっていた瀧の手首のバンド。あれ組紐なの気づいた時の『?』が、ここにきて三葉を瀧が認知する前にあってたことがわかった時の震え具合半端ない。ここでの伏線回収は震えた。そして思った、「瀧、分かれよ!お前!今後救う人だぞ!」もちろんわかるわけがないのに、少しそう思ってしまった。

かたわれ時、三葉と瀧がちゃんと会う。現実じゃない世界線で男女が会うのは、千と千尋の神隠しの感覚。手のひらにマッキーで名前を書くのが途切れる。そして名前を叫んでもう一度書く瞬間に忘れる。瀧はそのまま一夜明けてしまうのが、より神隠し感ます。

 

•三葉が元に戻ってから一連

激ヤバの彗星が割れてる時の大惨事なのに、瀧が『名前は!!!!』から美しいスパークルがここで流れ出すギャップ。

ほんで何も知らない瀧が『美しい眺めだ』とかいいながら、三葉ピンチなの、さらにギャップすご。

必死にだれかを救おうとしている三葉,自分も応援するし泣きそうになる。

しょしてハイライト,名前かいとこうぜで手のひらを開けた瞬間の『すきだ』の文字とスパークルのラストへ向かう『愛し方さえも君のにおいがした~』。ここに来るんかぁ!!!こりゃぶっ飛ぶ。

 

•現代

5年後ってあれ2021年なのね。ガチで最近のことの想定か。そりゃテッシーにも髭生えるわ。あそこでテッシーとさやかを入れてくるのがいい。あそこしかないもんな。フラグ立たせるの。三葉もいますよ!の伏線。奥寺さんとあった時に、指輪見せられて後の瀧の表情。あれは切なすぎる。こっちまで切なくなる。瀧よ、頼むから幸せになって欲しいと願う。

この後、二回なんでもないやが流れる.movie.editとmovie.verのことである.注目したのはサビの歌詞。

『離したりしないよ二度と離しはしないよ

 やっとこの手が君に追いついたんだよ』

みつはと瀧が電車ですれ違った時

『嬉しくて泣くのは悲しくて笑うのは君の心が君を追い越したんだよ』

『嬉しくて泣くのは悲しくて笑うのは僕の心が僕を追い越したんだよ』

エンディング、会えた後のなんでもないや

君=三葉、僕=瀧と考えるべきか。時空を超えた恋愛がここで終着点を迎える。

ここ全て映画のシーンを考えて歌詞を書いたのかな。洋次郎に聞きたい。なんでもないやはいつ聞いても泣きそうになる。

 

 

総合感想

泣くより、奇跡の応酬すぎて、びっくりとか、頭の整理の方が勝ってしまった。

多分噛めば噛むほどみたいに、複数回見た方が泣けるんだろうなと思った。

天気の方がその場で泣けたのは,たぶんパラレルワールドがなく,純粋に恋愛のストーリーとその尊さが直に伝わったのでその意味ではこの2作品は違った楽しみ方ができた。どちらも大切な作品である。

この11月に公開の『すずめの戸締り』もより一層楽しみになってきた。

みなさん,映画館へ行きましょう。

新海さんの映画、RADの音楽に酔いしれましょう。

自分も見に行こうと思います。

 

ほんじゃ今日はこのへんで

 

2022/11/09

なおやん

弱き物の一撃

久しぶりに文字おこし。決まってあまり良くない感情の時にこの文字起こし欲がわいてしまう。どうもです。なおやんです。

ついこの間まで愛知に一週間インターンへ行っていた。

初めて一人で宿泊までしての遠出。なにもかも新鮮だった。

大阪に帰ってきている今、大学院に通い、研究するという現実と向き合わなければいけない前に自分が感じたことを綴ろうと思う。

 

SNSは毒なのかもしれない。

最近やっと気づいた

 

自分自身、色んなことが根詰まって疲れてしまうと、急に自分の現状を振り返ってしまうことが多々ある。SNSを見て、他人の投稿を見て、うらやましがって、自分が不幸に思えてくる。なにげない友達との旅行の写真や、何かを成し遂げた様子、彼女(彼氏)との○○記念日、高価できらきらした食事など。普通は何気なく見ているだけなのに、「なんかこいつら幸せそうで、なんで自分だけつまんないの」と思ってしまう。

自分がでた中高が私立だったからか、周りの環境が良い人もごくわずかだが、存在する。ブランドものを学生のうちから身にまとい、高価な物を食べ、よいホテルに泊まる。かたや、コロナ禍以降、親の目を気遣ってのびのびと行動していない自分を比べてしまっていた。

これが、学生の間中ずっとSNSも見ずに、家庭内で過ごしていたらこういう気持ちにはならなかっただろう。愛知でのインターン、ずっと一人で行動した。親の監視など考えずに。友達とご飯を食べた。バーにまで連れて行ってもらったし、夜の公園で弾き語りし、youtuberと語った。繁華街にも久しぶりに行った。そのときはとても楽しかった。だからこそ、かえってきたからまた現実に引き戻された感が凄かった。また親という生き物に気を遣い、少量のお金で趣味嗜好など、自分の支出を回す。息苦しいなと思う。コロナ禍で失った物は多い。ギターのモチベーションはめっきり下がった。部活のメンバーはとっくに上手くなり、オリジナルバンドなんか作ってフェスに出る。自分は小さなサークルに出るのがやっと。それも二年近くかかった。そのせいで、自分の好きな音楽性と部活で解離性が生じ、自分がやりたいバンドを立候補しても、渋い顔をされ、あがくのはてには「そのバンドをやりたいと思う人なんて誰もいない」とまで言われてしまう始末。

自分は恵まれていない、才能が無い。人と格別する物がない。全てにおいて負けてしまう。そんなことを思い続けてしまう。これが自分が病むときの負のループ。たぶんこれを抱えていると段々他人にむかついてくるんだなと。アンチはこうやって生れてくるとなんとなくおもった。

 

でもあるとき、このことについて40代の知り合いに相談したとき、意外にも幸せの一過性を説かれ、ものすごく納得した感じがした。幸せの時間にも空白がある。意外にも切り取っただけに過ぎない。知り合いが多いとその切り抜きが沢山まわってきて、みんなが幸せなんだと思ってしまう。その人が影でもしんどい思いをしているかもしれない。

 

SNSは人生のハイライトだという言葉を思い出した。

 

ハイライトを見過ぎるのも良くないとおもった。きらきらした光には必ず暗い闇があるとやっときづいた。その暗闇はみえないようにみんなSNSでなんとかするんだとおもった。

 

このことが分かった同時期か少し前位からBUMP OF CHICKENにおくればせながらハマった。その中で、最近とくによく聞いているのが、ダイヤモンドという曲だ。その曲のラスサビ付近、藤原基央はこう歌っている。

 

何回転んだっていいさ 何回迷ったっていいさ
大事なモンは 幾つも無いさ

後にも先にも ひとつだけ ひとつだけ
その腕でギュッと抱えて離すな
世の中にひとつだけ かけがえのない生きてる自分
弱い部分 強い部分 その実 両方がかけがえのない自分
誰よりも 何よりも それをまず ギュッと強く抱きしめてくれ

 

情報過多な世の中でいきて、しんどくなっても、大事なものを抱えて、弱いところも強いところも全部大事に生きていこうと思った。

多分その大事な物をもっていたら、自分も幸せだと思う瞬間が来るし、生きてて良かったと思うことがある。そのときまでしっかり生きていこうと思った。